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あれから10年・・・ [東日本大震災]

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東日本大震災から今日で10年。

被災された方、ご関係の皆様方お見舞い申し上げます。また、ボランティアをはじめ関心を寄せていただいた方々、本当に皆様のお陰で現在があると言っても過言ではありません。本当にありがとうございました。

しかしながら、残念なのは今もまだ終わっていないということ。
復興と言葉では簡単にいえますが、実情はかなり厳しいです。経済だけではなく、地元地域に関わることではもう復興できないのではないかと思われることも既にあります。
東日本大震災はもちろんですが、原発事故の「被害者」という立場になっていることがどうにもいまだに自分では理解できない。
何を言っているのかわからないと思いますが、自分ではどこか第三者のような感じなんです。
これが、一体何を意味するのか、分かりません。
でも、10年前の自分のブログを振り返ると、やはり被害者だったようです。
上の写真は、その当時あまりにも原発事故が酷かったため作ったポスターです。
放射能なんか野鳥には見えないし感じませんよね。人間もガイガーカウンターがない限り分からないし実感が持てないです。匂いもないし色もない。こんな怖いことってないですよ。今新型コロナウイルス感染が似たような感じではありますが、ほんと困ったものです。
そんな中で、10年後にやっと出てきた、客観的なデータ。そう、福島県の被曝が実際は低いというデータのことです。
「福島原発事故、被ばくでがん発症率高まる可能性低い=国連」ロイター
27カ国の科学者52人で構成するUNSCEARが19年末までのデータに基づき報告書をまとめた。
これは、日本が発信したら信用無いとなりますけど、27か国の科学者たちの見解という第三者が報告したということが重要です。ほっとしますが、だからと言って、客観的に証明されたから風評被害だよと言っても理解してもらえない人がまだまだいるので、気をつけて生活していくことに変わりはないですけどね。
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それでは、この10年で気になった記事をアップします。
1、
東日本大震災直後のブログ記事。
ここから始まりました。震災直後は電話も繋がらないのでしばらくは携帯経由でデータアップしてブログ更新していましたね。大変でした。
2、
原発事故後のブログ記事
原発事故後に書いたのですが、TVなどのメディア経由でないと分からないし、見えない、匂わない、感じないという放射能は原発事故においても実感がないため、自分自身も本当のことなのか?と疑いつつも理解しようと勉強していったのがよく分かります。
3、
このほっと野鳥ブログで現状報告をしていたのですがこの記事で終了し、現状報告は不定期更新へ移動しました。
4、
グリンクリンさんにはお世話になりました。
沖縄から、放射能を気にしないで良いように、野菜をはじめ沢山のお菓子などを毎月のようにいただきました。
ありがたかったです。グリンクリンさん、ありがとうございました、改めてお礼申し上げます。
5、
そして、世界からも注目されていた中、私のところへ写真作品を出品しようという案内が来ました。
Issue Immediate展という、大震災復興を応援するという目的でスイスにある団体?が支援してスイスで?展覧会
をやったのです。
これがそのフライヤーです。
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参加した作家さんたちの中に私の名前もあります。^^;
そして私の作品?写真が実際に展示されている状況を今でも見ることができます。
タイトルが「46.3km」という写真。
これは福島原発事故現場からオオタカの雛を撮影したところまでの距離です。
ちなみにこのオオタカの雛は元気に巣立って行きましたよ。
6、
そして、仙台にある福島美術館の復旧。福島とありますが、仙台市内にある私立の美術館でした。一度震災後に復旧までこぎつけたのですが、数年前、閉館しました。寄付もしたのですが残念でなりません。
7、
野鳥のブログなので最後に野鳥の記事を。
その当時、チェルノブイリ事故との比較でいろいろ専門家?が来日して余計なことを配信していましたね。
長年地元で撮影していた、いや、その当時でさえも撮影していた私の経験からは違和感だらけの配信内容でした。
それらを記事にしたのが以下です。
「福島の鳥 原発事故後に・・・ってどうよ」
「NHKニュース「原発事故後 鳥の生態数減少」は私には理解できないな」
8、
最後に、ほとんど使わなくなったガイガーカウンター。
被災ぶりにスイッチを入れて計測してみました。室内ではありますが、0.05μSv/hの表示が点滅しています。
点滅しているのは壊れたのではなく、この安易なガイガーカウンターでは小さい数字なため表示することができない時に点滅するようになっていますので、これよりは小さい値であるということになります。室内では少なくとも原発事故以前と変わらないということです。(計測器が簡易なことと、通常の機器はメンテナンスが必要なので、この数値も正確なのかどうか分かりません)
とにかく10年、その間に色々なことがあったけど(左目がダメになるとか)、何とか生きてきました。
これからも、できる限り一生懸命生きていこうと思います。

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へこきあねさ

拍手、拍手 この素晴らしいポスターたち。いえ、フライヤーというのでしょうか。スイスの展覧会への出品もすご~い!!
私も多分、このフライヤーに惹かれてこのブログにお邪魔するようになったと思います。
原発被害はNHKでも 鳥の減少 などを扱っていてほんとかな、と思いながらも doudesyo さんのフィールドワークではその実感がない、というので安心したものです。また、国連の調査報告書も最近出てこれまた安心。  
しかし、41000人におよぶ避難者たちはいまだ帰ることがかなわないか、あるいは避難先に身を落ち着けたか、「健康で文化的な生活」を営んでいるのか行政の対応も気になります。

「左目」に障害をもたれたのですね、でもお仕事も「鳥探求」もほぼ従来と変わらず 熱心にされているご様子。どうぞご自愛しながら お過ごしくださいますように。
by へこきあねさ (2021-03-11 18:28) 

doudesyo

へこきあねささん
ありがとうございます。
震災被害は続いていると思うんです。ですが悲観してばかりでは何も生まれないと思って、私は、震災前と全く変わらない生活をするよう心がけて10年となりました。無理があるんですが、まあ、続いたのでこれからも続けます。^^;
by doudesyo (2021-03-12 20:30) 

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